小4の壁

小4の壁

小学生のお子さんを持つお父さん、お母さんなら、懇談会などで一度は「小4の壁」という言葉を聞いたことがあると思います。小学校の子どもの成長過程で、一つの関門的にとらえられている「小4の壁」は、別名「10歳の壁」ともいわれます。

「10歳の壁」は、元々は精神的成長に伴う変化を指していました。

ところが最近の「10歳の壁」「小4の壁」は、少々意味合いが変わってきています。それには学校教育のカリキュラム改変が大きく影響しているともいえます。 算数、理科は前倒しで新しいカリキュラムへの移行が始まった2009年。 授業時間も増えましたが、それ以上に学習内容が全体的に増加、前倒しの傾向が出始めたのです。こうした中で教育現場では「小4の壁」が注目されるようになりました。

「考える力」の未発達。 算数の場合、計算は得意でも、文章題になるとできなくなるといったような事例が目立ちます。背景としてドリルに依存した学習スタイルや、生徒一人ひとりのペースに合せることができない教育現場、核家族化などによる家庭での会話の減少などが理由と思われるコミュニケーション能力の遅れなどがあります。

子どもたちの考える力を育むために、当塾に於いては、

国語では、教師が、1人または2人までの生徒に、つきっきりで、言葉を交わしながらの学習です(一人ひとりがどのくらい語句を知っていて、自分の考えを表せるのか教える側が知るためです)。そのうえで、読み飛ばしをしないように最初から習慣づけをしつつ、心情、情景、要旨を読み取る力添えをし、だんだん自分でしっかり読み取れるようにしてゆきます。

算数では、少人数で、先生が一人ひとりの理解を把握しながら説明します。自分で問題を解き、間違えたところはできるだけ自力で解き直す。ひとりで解き切れない問題はすべてを教わるのでなく、少しのヒントをもらって再チャレンジ。できるだけ自分で考えて解いてゆくようにしています。

理科、社会、算数のトレーニングでは、初めての単元では簡単な解説を受けた後、解説(ラーニング)から基礎問題、チェック、チャレンジ問題へと進め、基礎知識の定着と考えて自分で解く面白さを実感してゆきます。

特に、小学4年・5年の理科トレーニングでは、中学レベルの理科実験をするなど、モノを見て、触れて、驚いて、何故? 考える楽しさを覚えてゆきます。

中学受験に向けては、5年生後半から、入試対策問題を、易→良→難レベルへと段階的に進めます。6年生になると志望校の過去問題を取り込みながら受験に備えてゆきます。

やり方を教えてしまうことは簡単ですが、最初から正解を与え続けたら、考える力は育ちません。何も編み出さなくなります。その結果、自分の経験(知識)を越えたとき、大きな壁にぶつかって、乗り越えることができずに最悪潰れていってしまうこともあり得るのです。

「小4の壁」をこの時期に越え、考える人、大きな壁にぶつかっても乗り越える人間に成ってゆきましょう。

塾 まなび はこのようにお子様たちを支援しています。



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